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基礎研究とモデル開発

ねこだまり工房では、検証を常に行っています。
サウンドの追求よりも、もっと初歩的なところ
基礎検証・基礎研究から行っています。材質の
違いや、巻き数の違いによる作用、銅線の種類
巻き方での傾向などなど、日本に少ない知見を
データベース化する事で、次の五十年に繋げて
いける様にコツコツ歩みを進めています。

ねこだまり工房では、検証を常に行っています。
サウンドの追求よりも、もっと初歩的なところ
基礎検証・基礎研究から行っています。材質の
違いや、巻き数の違いによる作用、銅線の種類
巻き方での傾向などなど、日本に少ない知見を
データベース化する事で、次の五十年に繋げて
いける様にコツコツ歩みを進めています。

地道で、終わりの存在しない
基礎検証・基礎研究について

基礎検証の項目は多岐に渡ります。例えば0.06mmの銅線が巻き数5000回の時の抵抗値や音色特性を記録、巻き数を500ずつ変えてデータを取り、それらの合間を埋めて…と。ゲージが変わればやり直し、磁石が変わればやり直し、ポッティングの種類が変わればやり直し、銅線の種類が変わればやり直しとほぼ終わりは存在しない地道な検証が続きます。率直に言って、基礎検証をやるよりも、モデル開発にのみ集中し目的に合わせたピックアップを作る方が楽で効率的です。しかし、これらのピックアップの基礎とも言えるデータは日本に多くはありません。技術者の中の知識や経験の中に存在していても、一般ユーザー、アーティストが気軽に得られる情報ではない為、ピックアップのスペックに対する関心が薄いのが現実かと思います。アメリカでは、ギター制作学校にピックアップの専門クラスが創設される等基礎を学び、情報共有できる土壌がありますが、日本でそうしたデータベースの役割を担えればと考え、コツコツ検証を頑張っています。

検証結果を基に、サウンドを
追求するモデル開発について

基礎検証だけでなく、モデル開発も同時に行っています。ねこだまり工房からリリースされるピックアップ製品は、基礎検証で得られた情報を基にしつつ、求められるスペックや環境を想定して製品開発を行っています。その際に活用するのが、自社製品『蜜蝋ワックス』を活用したポッティング処理。通常用いられる事の多い、パラフィンワックスと比較して優れた音色作用がある事を確認した為、巻き数や巻き方で特性を付けていく作り方に比べて個体差を抑えつつ、一定の特性を持ったピックアップを安定して制作できます。巻き方や素材などで工夫したコイルと、蜜蝋ポッティングとの相性を検討した上で、巻き数を10単位で調整し、波形検証の他、演奏用の実機に搭載しブラインドテスト、レコーディング等の検査を経て製品となります。まずは、ねこだまり工房にとってスタンダードなピックアップを開発し、今後従来の課題を解決するような製品開発にシフトしていきます。今後の展開をお楽しみいただければ幸いです。